「なぜかいつも愛される人」が裏でやっていること:人間関係のモヤモヤが消える「信頼残高」の秘密

「あの人とは、なぜかいつも仕事がスムーズに進むな」
「一生懸命伝えているのに、どうしてあの人には誤解されてしまうんだろう…」
日々の生活や仕事の中で、こうした人間関係の不思議やモヤモヤを感じることはありませんか?
実は、スティーブン・コヴィー博士の「7つの習慣」に登場する「信頼残高」という考え方を知ると、こうした人間関係の謎がすっきりと紐解けるようなキッカケになります。
今回は、この「信頼残高」の仕組みと、日々の暮らしの中で信頼をコツコツと積み上げていくための具体的なヒントを、ご紹介させていただきます。
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目次
【人間関係の貯金通帳?】「信頼残高」がわかると、人付き合いのモヤモヤが消える

「信頼残高」を一言で表すと、「相手とあなたの間にある、信頼の貯金」のことです。
私たちは誰かと出会い、関わりを持ったその瞬間から、お互いの心の中に「見えない共同の口座」を開設しています。
お金の銀行口座と同じように、私たちは日々の行動を通して、この口座に「預け入れ(プラスの行動)」をしたり、「引き出し(マイナスの行動)」をしたりしています。
| 口座の状態 | どんな様子? | 実際の人間関係ではどう見える? |
| 残高がたっぷりある状態 | 信頼の貯金がたくさんある | 多少のミスや言葉足らずがあっても、「あの人ならきっと悪気はなかったんだろう」と好意的に受け止めてもらえます。 |
| 残高がマイナス(赤字)の状態 | 信頼が底をついてしまっている | どんなに正しい正論を伝えても、「何か裏があるのでは?」と警戒されたり、悪意的に解釈されたりして、意志疎通が難しくなってしまいます。 |
人間関係の「ギクシャク(残高がマイナスの状態)」や「スムーズさ(残高が余裕がある状態)」の正体は、実はこの口座の残高の多さにあります。
【愛される人の共通点】今日からできる、心の残高を増やす「6つのアプローチ」

では、どうすればこの大切な心の口座に、信頼を「預け入れる(増やす)」ことができるのでしょうか?
コヴィー博士は、日々の生活で実践できる「6つの預け入れ方法」を提案しています。
それぞれの具体的な「良い例(預け入れ)」と「悪い例(引き出し)」を見ていきましょう。
①「自分の正しさ」を一度手放す:相手の心に寄り添う、一番大切な魔法

自分にとっての正しさではなく、「相手にとって何が大切なのか」を深く知ろうとする姿勢です。
- 引き出し(残念な例)
落ち込んでいる部下や後輩に対して、話を遮って「俺の若い頃はもっと厳しかったぞ。気合いを入れなきゃ!」と、自分の経験や価値観を押し付けてしまう。 - 預け入れ(素敵な例)
相手の表情が暗いなと気づいたら、「最近忙しそうだけど、無理してないか?体調は大丈夫?」と声をかけ、相手が今どんな状況で、何を不安に思っているのかを静かに最後まで聴く。
②「いつもありがとう」の威力:些細な一言が、大きな絆をつくる

元気な挨拶をする、笑顔で「ありがとう」を伝える、時間を守る。
そんな日々の「ささやかな心遣い」の積み重ねが、大きな信頼を作ります。
- 引き出し(残念な例)
「これくらい、言わなくても分かっているだろう」と、同僚に仕事を手伝ってもらっても、お礼を言わずにそのまま通り過ぎてしまう。 - 預け入れ(素敵な例)
「さっきは急な資料作成を助けてくれて本当にありがとう!すごく助かったよ」と、小さなことにもその都度、笑顔で感謝を伝える。
③「小さな約束」ほど裏切らない:誠実さを伝える、最も確実なルール

どんなに小さな約束であっても、誠実に果たすことは信頼の基本です。
逆に、破ってしまった約束は、口座から一気に大きな「引き出し」を行ってしまいます。
- 引き出し(残念な例)
「今週中に確認して折り返しますね」と言ったまま、翌週になっても連絡せず放置してしまう。 - 預け入れ(素敵な例)
「今日の15時までにご連絡します」と約束し、もし少し遅れそうであれば、事前に「確認に少し時間がかかっており、15時半の連絡になりそうです」と一報を伝える。
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④「言わなくてもわかる」を卒業する:すれ違いを防ぐ、最初のすり合わせ

「これくらい言わなくても分かるはず」という思い込みをなくし、お互いの役割や目標やルールをはじめにしっかりと確認し合うことです。
- 引き出し(残念な例)
相手に「この資料、いい感じにまとめておいて」とだけ頼み、出来上がってきたものを見て「全然イメージと違うじゃないか!」と怒ってしまう。
「いい感じ」という曖昧で自分しか分からない表現で依頼してしまっています。 - 預け入れ(素敵な例)
「来週月曜の会議で使う資料だから、今週金曜の17時までに、要点をA4用紙1枚にまとめてもらえるかな?」と、目的・期限・クオリティを事前に丁寧にすり合わせる。
⑤「誰も見ていない場所」でこそ貯める:表裏のない態度が、安心感を生む

その場にいない人のことを尊重する、つまり「裏表のない態度」でいることです。
- 引き出し(残念な例)
Aさんの前では褒めておきながら、Aさんが席を外した途端に、Bさんに対して「Aさんって本当に仕事が遅くて困るよね」と陰口を言う。
これを聞いたBさんは、「自分もいないところで言われているかも…」と感じてしまい、Bさんとの信頼残高も同時に減ってしまいます。 - 預け入れ(素敵な例)
その場にいない人の話題が出たときも、悪口には同調せず、「彼はこういうところが得意で、いつも助かっているよね」と、フェアで温かい評価を心がける。
⑥「ごめんなさい」は最高の預け入れ:失敗をピンチからチャンスに変える方法

誰でも失敗や間違いはあります。
そのとき、自分のプライドを一度脇に置いて、素直に、そして速やかに謝ることです。
- 引き出し(残念な例)
自分の確認ミスでトラブルが起きたのに、「いや、システムに不具合があって…」「他の人からの連絡が遅くて…」と言い訳を並べてしまう。 - 預け入れ(素敵な例)
「私の確認不足でした。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。すぐに挽回するために、次の対応に入ります!」と潔く非を認め、誠実に行動する。
【劇的な変化】信頼残高がたまると、あなたの毎日はどう変わる?

信頼残高がたっぷりとある関係と、残念ながら赤字になってしまっている関係では、コミュニケーションにかかる「時間」と「心の負担(ストレス)」がかなり違ってきます。
【具体例:急なトラブルが起きたとき】
- 信頼残高が「赤字」のAさんとBさんの場合
Aさんが「この案件、少しスケジュールが遅れそうです」と報告すると、Bさんは「またサボっているんじゃないか?」「いつもギリギリになって!」と不信感を抱きます。
その結果、細かい理由書の提出や、毎日の進捗報告を求められるようになり、お互いに多大なストレスと時間がかかってしまいます。 - 信頼残高が「たっぷり」のCさんとDさんの場合
Cさんが「この案件、少しスケジュールが遅れそうです」と報告すると、Dさんは「あの丁寧なCさんが遅れると言うのだから、何か想定外のトラブルがあったに違いない」とすぐに理解してくれます。
「何か手伝えることはある?一緒に考えよう」と、すぐに協力し合える関係が生まれます。
信頼残高が高い関係性であれば、「1」を伝えただけで「10」を理解し合えるような、驚くほどスピーディで心地よい関係を築くことができる場合があります。
まとめ:「やさしさ」という残高を届けてみませんか?

信頼残高は、お金の貯金と同じです。
一瞬で億万長者になる魔法のような裏技はありません。
日々の暮らしの中で、コツコツと「小さな預け入れ」を積み重ねることだけが、豊かで温かい人間関係を築く唯一の方法です。
まずは、あなたの身近にいる大切な人(パートナー、家族、職場の同僚、友人)を、一人思い浮かべてみてください。
「その人との信頼残高は、いまどれくらいあるかな?」そう自分に問いかけてみて、今日、その人のためにできる「小さな預け入れ」を何か一つだけ、実践してみませんか?
笑顔で挨拶をしてみる、相手の話をゆっくり聴いてみる、あるいは「ありがとう」と言葉にしてみる。
そんな小さな一歩が、きっとあなたと大切な人との絆を、より心地よいものに変えてくれるはずです。
私自身も、まだまだ感情に流されてしまうことがあり、この「信頼残高」を積み重ねていけるよう、意識しなければなりません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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投稿者プロフィール
古賀 聡
広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、Excelマクロなどのアプリを使って業務の効率化や経営のちょっとしたコツなど、「小さな便利」記事を作成・投稿中。








