【エクセルの機能】実務で役立つ!魔法のような便利関数4選とその奥深い世界(第1弾)

日々の業務でエクセルを使っていて、「もっと早く、正確に作業を終わらせたいな」と思ったことはありませんか?
実はエクセルというソフトは、単なる表計算ソフトではありません。
時にとても賢く、時に少し融通が利かない「癖」を持っています。
その奥深い世界を知ることで、日々の業務は圧倒的に効率化され、エクセルに触れるのがもっと楽しくなります。
今回は、第一弾として(第二弾も追ってご紹介したします)、実際の事務作業でも大活躍している「実務で役立つ魔法のような便利機能・関数」を、4つ厳選してご紹介します。
それぞれの機能の「使い処(どんな時に役立つか)」もあわせて解説していきます。
スポンサーリンク
空間を飛び越える魔法「シート参照」(串刺し)

最初にご紹介するのは、関数というよりもエクセルの基本であり、強力な機能の一つ、「シート参照」です。
実務ではよく「串刺し」と呼ばれたりもします。
- 使用例
「='編集!F2」
(「編集」というシートの「F2」セルの値を参照) - どんな機能?
各シート間を連動させ、別のシートにあるセルの値をそのまま表示させる機能です。
一度入力したデータを、次々と別のシートへ自動的に転記(コピー)するために使われます。
「シート参照」のここが使い処!(実践ポイント)
元データを貼り付けている「貼付用シート」のデータを、「入力用シート」・「データ変換用シート」・「印刷用シート」など「他のシート」のデータとして連動させたい時に活躍します。
例えば、貼付用シートや元データそのものに入力するのではなく、貼付用シートと連動させて、追加したいデータの入力を、シンプルな一覧表(最低限の操作に絞り込んだ)にして「入力用シート」で行います。
また、印刷する前に、入力用シートに追加されたデータを、印刷用シート連動させて印刷用にデータを整理整頓させて、見やすい書式に変更するといった使い方があります。
そして、元データは元のままで加工せずに保存します(重要なデータのため加工は一切しない)。
このように、もともとあるデータを活用して、エクセルを使って他の書類を作成する場合、同じ内容を何度も入力する手間を省き、転記ミスをゼロにすることができます。
「シート参照」に関するエクセルの奥深さ
エクセルは、縦横の「平面」だけでなく、シートをまたぐ「奥行き」を持った3Dの表計算ソフトです。
一度この連携を作ってしまえば、元となる数字(元データ)を1箇所直すだけで、すべてのシートが連動して修正されるという魔法を見せてくれます。
ただし、エクセルは少し神経質な一面もあります。
参照先のシートやセルをうっかり削除・挿入してしまうと、「参照先が消えた!」とパニックになり、「#REF!」(参照元が有りませんよ!)というエラー表示します。
元となる数字(元データ)の取り扱いには少しだけ注意してあげてください。
エクセルの代名詞!働き者の「SUM(サム)関数」

次にご紹介するのは、皆さんも一度は使ったことがあるかもしれない「SUM関数」です。
- 使用例
「=SUM(F4:F207) 」
(F4からF207のセルの合計した数値を表示させる) - どんな機能?
指定した範囲の数字をすべて足し算して、合計額を瞬時に出してくれます。
データを貼り付けた瞬間に合計が計算されるようにしておくことで、請求金額とピタリと一致しているかを一目で確認できるようになります。
「SUM関数」のここが使い処!(実践ポイント)
家計簿や経費精算、売上集計など、「とにかく全部足したい!(合計したい!)」というあらゆる場面で使います。
また、途中で行を追加したり削除したりする可能性がある表でも、SUM関数で範囲指定(例:F2からF502までなど)をしておけば、指定範囲内で新しく挿入された行も自動的に合計に含めてくれます。
同様に、指定範囲内で、行を削除した場合も、自動的に合計から削除して計算してれます。
そのため、後々のメンテナンスが非常に楽になります。
「SUM関数」に関するエクセルの奥深さ
エクセルの中で最も有名で、一番の働き者と言えるのがこの関数です。
実は、ただの足し算記号(「+」:プラス)で繋ぐのとは大きな違いがあります。
指定した範囲の中に「文字」が混ざっていても、SUM関数は空気を読んで「文字は無視して、数字だけを足す」という非常に優秀な機能を持っています。
エラーを起こさず、黙々と計算してくれる、本当に頼もしい存在です。
スポンサーリンク
エクセル実務の最強パートナー「VLOOKUP(ブイルックアップ)関数」

3つ目は、事務作業の効率を上げてくれる魔法の関数「VLOOKUP関数」です。
- 使用例
「 =VLOOKUP(A3,'科目'!A:B,2,FALSE) 」
(A3のデータが「科目」シートのA列に完全一致する場合、同行のB列の値を表示させる ) - どんな機能?
例えば「科目コード」を入力するだけで、別の表から該当する「勘定科目」を探し出して(LOOKUPして)自動で表示してくれます。
長い文字を毎回手入力する手間が省け、コード入力だけで済むため、「最小の労力で最大限の効果」を生み出します。
「VLOOKUP関数」のここが使い処!(実践ポイント)
商品コードを入力して「商品名」や「単価」を自動表示させたい時や、社員番号から「氏名」や「部署名」を引っ張ってきたい時など、リスト(台帳)と連携させる作業で活躍します。
手打ちによる「入力間違い」や「変換ミス」を根本から防ぐことができるため、正確性が求められる実務においては欠かせない機能です。
「VLOOKUP関数」に関するエクセルの奥深さ
実務の最強パートナーであると同時に、エクセルの「生真面目さ」が最も表れる関数でもあります。
数式の最後についている「 FALSE」という文字、何だろうって思いませんか?
これはエクセルに対する「完全に一致するものだけを探してね」という厳格な指示です。
これがないと、エクセルは気を利かせて「大体似ているデータ」を勝手に引っ張ってきてしまうという、少しお節介な癖を持っています(「 TRUE」を選択した場合)。
エクセルは忠実だからこそ、正確な指示を出してあげる必要があります。
ここら辺が、融通が利かないけど、絶対に間違っていないという「会計」の性格に一致していて、相性がイイ部分でもあります。
セルの表示を完璧な美しさに保つ「IFERROR(イフエラー)関数」

最後にご紹介するのは、ファイルの見た目を美しく整える技「IFERROR関数」です。
- 使用例
「 = IFERROR(計算式, "" )」 - どんな機能?
先ほどのVLOOKUP関数などと、セットでよく使われます。
データが見つからない時に出る「 #N/A 」や、ゼロで割り算をしてしまった時の「 #DIV/0 」といったエラー表示を回避します。
代わりに「何も表示させない(空白にする「""」)」といった処理をしてくれます。
「IFERROR関数」のここが使い処!(実践ポイント)
「まだ、データを入力していない空のフォーマット(テンプレート)」を作る時に必須となります。
例えば、VLOOKUP関数を入れただけの見積書は、商品コードが未入力の状態だと、画面中が「#N/A 」(エラー表示)だらけになってしまいます。
これでは、操作をする画面が見づらく、また、提出書類として使えませんよね。
そこで「IFERROR関数」を組み込むことで、「コードが入力されるまでは、とりあえず空白にしておく」という運用が可能になります。
「IFERROR関数」に関するエクセルの奥深さ
エクセルは計算できない事態に直面すると、エラー文字を大声で叫ぶ(表示する)とても正直者です。
しかし、そのままでは、画面操作するとき見づらく、印刷し提出書類としての見栄えが良くありません。
「IFERROR関数」は、そんなエクセルの叫び声を優しく包み込み、表の見た目を美しく保つ「ショックアブソーバー(緩衝材)」の役割を果たしてくれます。
セル内を空白にし、画面の表示を美しくしてくれ、誰が見ても分かりやすいファイルを作れる人は、結構この関数を使っています。
まとめ:関数の使い方を身に付けて、明日からの業務を変えてみませんか?

いかがでしたでしょうか?
「串刺し」から「IFERROR関数」まで、エクセルには私たちの作業を助けてくれる素晴らしい機能がたくさん詰まっています。
エクセルは、その癖や裏の顔を知れば知るほど、あなたの意図通りに動いてくれる頼もしい相棒になります。
今回ご紹介した関数は、どれも実務ですぐに役立つものばかりですので、ぜひ「使い処」を意識しながら、ご自身のファイルでも試してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
★ ★ ★

投稿者プロフィール
古賀 聡
広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、Excelマクロなどのアプリを使って業務の効率化や経営のちょっとしたコツなど、「小さな便利」記事を作成・投稿中。








