独立開業する前に取るべき重要ポイント

どんな会社でも最終的な目標は利益を出すことです。オーナーとして独立開業し会社を運営する際、まず第一に考えるべきは、利益を出すための仕組みを確立することです。

会社は利益を上げなければ、継続的に存続することができません。利益が出なければ従業員の給与や経費、車などの設備投資のリターンが得られず、事業の成長も期待できません。

実際に、多くの独立開業者が残念な状態になってしまうのは、利益が出るまでの道のりを明確に理解していない場合です。粗利益がどのくらいで、管理するための各種の経費、売上先のターゲットを明確にするマーケティングの重要性を後回しにして、結果的に事業の運転資金が足りずシキンショートすることがあります。

独立開業した方が事業を成功させるには、まずビジネスモデル(収益構造)を理解し、利益を確保する計画を立てる必要があります。

ポイント:会社は利益を出す必要がある

  1. 事業計画に利益目標を設定する
  2. 原価や経費の重要性を理解する
  3. 売上を増やすための具体的な対象顧客を明確にする

事業を開始する前に、詳細な事業計画を立てることは不可欠です。成功する独立開業は、明確な計画と将来の展望を持っています。

独立開業する前に、自社の事業計画を持つことで、リスクを予測(考慮)し、適切な対策を事前に準備することができます。また、売上高など目標達成のための道筋が見えるため、スムーズな運営が可能になります。

例えば、計画無しに始めた事業は資金繰りが直ぐに悪化し、事業資金に行き詰まることがよくあります。一方、事業計画を作成している会社は、金融機関と交渉し資金調達も容易になり、事業が成立する道筋が明確になります。

事業開始前に明確な事業計画を立て、その計画に基づいて行動することが、利益を上げるための最初のステップになります。

ポイント:事業を開始する前に、事業計画がイメージ出来ている

  1. リスク管理のための綿密な計画を立てる
  2. 資金調達を見据えた事業計画を立てる
  3. お客様のニーズに合わせた商品やサービスを準備する

ビジネスの世界では、将来の売上をできるだけ正確に予測することは不可能です。独立開業して必要なことは、常に変化する市場やお客様のニーズに対して柔軟に対応する力とも言えます。

将来の売上が予測できない理由は、世の中の景気の変化や競争の激化などが影響するからです。確かに予測することは簡単ではないですが、現実的にどれだけのことを事業として運営して行けば、どれだけの売上を確保できるかという計算は、具体的で明確にしておく必要はあります。実行すれば達成できる目標として、設定するのです。

例えば、ある飲食店は、商圏エリアの景気が悪くなったり(コロナ自粛は最たるもの)やライバル店の出現で売上が急激に減少する可能性があります。このような場合、柔軟な事業の運営(弁当の販売など)や、季節の料理などの展開(既存の弁当屋さんでは提供できないような料理)で対応する必要があります。景気やお客様の嗜好の変化に応じてビジネスモデル自体を調整することが求められます。

将来の売上が分からない中でも、柔軟で迅速な対応力を持つことが、長期的な成功のカギとなります。

ポイント:将来の売上は分からないけど・・・

  1. 定期的な市場の動向を観察する
  2. お客様のニーズに応じた商品やサービスを準備する
  3. できるだけ外部要因に左右されない安定的な収益源を確保する

利益を上げるためには、確実に収益が出るビジネスモデルを構築することが重要です。独立開業する前に、このビジネスモデルをしっかりと考案することが非常に重要となります。

ビジネスモデルがしっかりしていないと、毎年持続的に利益を出すことは難しくなります。収益がどのように生まれるのか、そのプロセスを正確に把握することが必要です。

例えば、飲食店の場合を考えてみると、店内の席数、1品の料理の単価、席の回転率を計算して、1日の売上高を目標にします。昼の場合の集客人数や、平日夜の場合の集客人数・土日夜の場合の集客人数など、一日の目標売上を明確にすると、食材代やその他の経費も見えてきます。そのための、料理の提供までの時間が影響するため、効率的な料理工程の管理をすることも重要です。

また、ソフトウェアの開発会社がサブスクリプションモデル(毎月定額の利用料など)を採用し、安定した収入を確保しているのは、継続的な収益を生むビジネスモデルを成立させている一例です。このようなモデルを採用することで、同時に経営リスクを最小限に抑えることができます。

利益が出るビジネスモデルを構築することで、長期的な成長を実現できるのです。

ポイント:利益が出るビジネスモデルを構築する

  1. サブスクリプションモデルなどを安定収入を確保する
  2. コストの無駄を省き、仕事のフローを効率的に運営する
  3. 継続的な顧客獲得戦略を常に考えて実行してみる

独立開業し事業を安定・成長させるためには、利益を確保するための明確なビジネスモデルと計画が不可欠です。
事業計画を立て、将来の売上の不確実性に備えつつ、柔軟な対応力を持つことで、安定した利益を上げることが可能です。
利益が出ることが決まっている事業でも、計画なしではなかなか安定する経営は難しいため、しっかりと準備を進めていくことが大切です。

気持ちは100%成功するという気概を持つ。
実際に開業してみないと分からないコトばかり。
独立開業する前が、その重要な準備段階です。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。


投稿者プロフィール

古賀 聡

広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。

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