【AI不信のあなたへ】「平気で嘘をつくAI」を180度変える!知ったかぶりをさせない “冷徹なプロンプト術”

「AIに調べものをさせたら、実在しない本やURLを教えてきた」
「仕事のアイデアを求めたら、お世辞ばかりで、ありきたりな回答しか返ってこなかった」
そんな経験はありませんか?

このような回答なので
「やっぱりAIなんて信用できない」
「自分でやったほうが早くて正確だ」
と、AIを使うのをやめてしまった、あるいは警戒している方は多いのではないでしょうか。

その直感は、実は非常に重要な判断基準だと考えています。

何も対策をせずに普通にAIに質問すると、AIは「もっともらしい嘘」をつくことがあります。

しかし、それはAIの頭が悪いからではありません。

AIに備わっている「優しさやおもてなし精神」が裏目に出ているだけなんです。

この記事では、AIが嘘をつく原因、AIの甘さを徹底的に排除して「嘘やお世辞無しの客観的な監査官」に変身させるためのプロンプト(指示文)の書き方について解説します。

AIを「信じる」のではなく、「疑う前提で完璧にコントロールする」ためのコピペ用テンプレートも用意しましたので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

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AIが、事実とは異なる情報を真実であるかのように堂々と出力してしまう現象を、専門用語で「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。

AIがこのようなハルシネーションを起こしてしまう理由は、大きく分けて3つあります。

用語解説:ハルシネーション(Hallucination)

元々は医学用語で「幻覚」を意味する言葉です。
IT・AIの分野では、AI(特に文章を作成するAI)が「事実に基づかない、もっともらしい嘘の情報」を生成してしまう現象を指します。
AIが人間を騙そうとしているわけではなく、システムの仕組み上、悪気なく発生してしまう現象です。

① AIは「正しい答え」を考えていない?言葉を確率で繋ぐ即興作文

AI(LLM:大規模言語モデル)は、頭の中に正しい情報が載っている「百科事典」を持っているわけではありません。

AIの本質は、「ある言葉の次には、どの言葉が来る確率が最も高いか」を計算する確率の計算機です。

つまり、「その場でいかにもそれらしい作文をしている」のです。

内容が違っていても、日本語として文法的に完璧で美しい文章が出来上がってしまうのは、この「確率による即興作文」が原因です。

用語解説:LLM(Large Language Model / 大規模言語モデル)

インターネット上などの膨大なテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を理解したり作成したりできるように開発された、超高性能なAIプログラムのことです。

②「知らない」と言えない病気?人間を喜ばせるための「良い子バイアス」

現在のAIは、人間に寄り添い、役に立つアシスタントになるよう厳しく教育(微調整)されています。

この「おもてなし精神」が仇となり、AIはユーザーの質問に対して「わかりません」と断らず、できるだけなんとか回答をしようと心掛けています。

その結果、自分の知識にないことでも、できるだけ期待に応えようと親切心で嘘の情報をでっち上げてしまうのです。

③「過去の知識」しか持たないAIが、最新情報を適当に穴埋めする現実

AIは過去の特定の時点までのデータを使って学習しています。

そのため、最新のニュースや世に知られていない専門分野、プライベートな内容について質問されると、自分の知識の「空白」を確率的な予測(=想像)で埋めてしまい、間違った回答になってしまいます。

AIの「おもてなし精神」をあえて封印し、冷徹で客観的な事実や、多角的な視点を引き出すためには、プロンプトに「3つの制限」をかけることが有効です。

コツ①:甘い「親切心」を制限する、厳しい「役割」を強制

デフォルトの「優しいお友達」あるいは「親切な相談相手」から、別の厳しいキャラクターに強制的に役割を与えて、「厳しい先輩」あるいは「忖度しない師匠」に切り替えます。

プロンプト(指示文)への記述例

「あなたは優秀で厳しいファクトチェッカーです。」

あるいは、

「あなたは論理的で批判的な師匠です」

この場合、厳しい先輩や批判的な師匠に豹変するので、怒られたときと同じように、手厳しい回答になるので凹まないようにして下さいね。

しかも、理路整然としているので、グウの音も出ないかもしれません。

コツ②:「わからない」を言わせる、知ったかぶりの絶対禁止令

「知らないことは『不明です』と答えてください」と事前に逃げ道を作り、同時に強く釘を刺しておくことで、知ったかぶり(ハルシネーション)の確率を減らせます。

プロンプト(指示文)への記述例

「推測による回答は禁止します。少しでも不確実な情報がある場合は、必ず『不明です』と回答してください。」

このプロンプト(指示文)は、「分からないこと」は「分からない」と言ってほしいので、私も使います。

説明する側に立った時に、説明を受ける相手が「何が分からない」かが「分からない」という時ってありますよね。

その場合、分かったフリをされながら、続けて説明していると、結局説明した内容を理解してもらえず、お互いの時間を無駄にしている状態になる時があります。

相互に無駄な時間を過ごさない意味でも、この「『分からない』時は『分からない』と言ってね」という一言は、人と話す時と同様に重要だと考えています。

コツ③:「お世辞・挨拶」を排除し、感情のないマシーンにする

「素晴らしいアイデアですね」「お力になれて嬉しいです」といったお世辞を禁止し、客観的な事実だけにフォーカスさせます。

プロンプト(指示文)への記述例

「私への共感やお世辞、過度な挨拶は一切不要です。」

あるいは、

「最初の共感や同意は省略して、冷徹かつ客観的に回答してください」

AIは親切心でこちらをねぎらってくれて、前置きを入れてくる事があります。

人と接し話している時と同様に、こちらの説明の前に挨拶や同意を投げかけてくる場合と同じです。

結局、人と接している時と同じような振る舞いをしてくれるので、結果だけ欲しいときに使える方法になります。

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長い文章を入力するのが面倒なときは、こちらの短いプロンプト(指示文)を質問の前後に追加するだけでも、AIの「知ったかぶり」や「お世辞」を大幅にカットできます。

例①:前置き・お世辞一切拒絶!「事実ファースト」プロンプト

AI特有の「素晴らしいご質問です」といったお世辞を一切禁止し、結論だけをストレートに求めます。

下記のプロンプト(指示文)は、箇条書きにまとめてもらう方法ですが、回答してもらう形式が違う場合は、「箇条書き」という部分をご自身の欲しい出力形式に変更してみて下さい。

【プロンプト(指示文)】

あなたへの挨拶、お世辞、ねぎらい、共感の言葉は一切禁止します。親切で丁寧な回答は不要ですので、質問に対する「客観的な事実」と「具体的な結論」のみを箇条書きで述べてください。

###質問###
(ここに質問内容をコピー&ペーストする)

例②:知ったかぶり徹底排除!「エビデンス要求」プロンプト

「知らないことは知らないと言うこと」を厳密にルール化し、嘘をつく逃げ道を塞ぎます。

この方法によるプロンプト(指示文)を入れても、「参考にしたURL(参考にしたホームページ)」を表示してくれるのですが、クリックしてみると表示されないことがあります。

その場合は、ヒントを得たと考えて、キーワードとして別で検索して裏付けを取る作業に入る必要があります。

【プロンプト(指示文)】

この質問に回答する際、憶測や推測、噂話は絶対に排除してください。確実な証拠や信頼できるデータがない情報については、必ず「不明です」と明確に回答してください。少しでも曖昧な点がある場合は、知ったかぶりをせず正直にその旨を宣言してください。また、参考にしたURLを全て正確に表示してください。

###質問###
(ここに質問内容をコピー&ペーストする)

例③:アイデアの甘さを叩き潰す!「矛盾ハンター」プロンプト

自分の考えを検証するために、あえて甘さを捨てて、「穴」や「リスク」だけを指摘させます。

入力する問合せ内容を論理的に説明させる、あるいは、勘違いやリスクを極小化し、指摘までしてもらうという場合に有効に作用します。

このプロンプト(指示文)の中の文章で「厳しい」という言葉が入るだけで、今までの「フレンドリーな相談役」から一転するときがあります。

この様なことは、自身が考えた内容をAIでファクトチェックや説明順序が理にかなっているかどうかを確認する時に有効な方法です。

【プロンプト(指示文)】

私が今から提示するアイデアについて、肯定的な意見やお世辞は一切不要です。論理的な破綻、現実的なリスク、見落としている致命的なデメリットだけを3つ、厳しい視点から指摘してください。

###テーマ###
(ここにテーマの内容をコピー&ペーストする)

AIに対して「やっぱり信用できない」と感じるのは、非常に健全で正しい反応です。

AIを人間の友人と同じように「信じよう」とするからこそ、裏切られたときに落胆も大きいものです。

そのため、AIは「信じるもの」ではなく、こちらのルールに従わせる「冷静沈着な道具」とも言えます。

今回ご紹介したプロンプトを使って、AIの「おもてなし精神」を強制的にオフにすることで、AIはあなたの意思決定を裏切らない、極めて有能で客観的な「右腕」へと変わるのではないでしょうか。

「本当にAIが嘘をつかなくなるのか?」と、まずはその疑念を胸に、ぜひ一度このプロンプトをコピペして効果をテストしてみてください。

ただし、「冷徹」で「無慈悲」で「お世辞も言わない」ので、AIの回答にショックを受けないで下さいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

古賀 聡

広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。

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