「24時間働く営業マン」は本当に雇える?個人事業主がオウンドメディア(ブログ)を持つべきか、本音で語ります!

日々の本業に追われながら、「もっと効率的にお客さんを集められないかなぁ……」と考えている個人事業主・零細事業者の方。

突然ですが、 「オウンドメディア(自社ブログ)」 という言葉を聞いたことはございますか?

「あー、なんか意識高い系のIT企業がやってるやつでしょ?」
「うちみたいな個人商店には関係ないよ。それより明日の仕入れが…」
なんて思われた方。

実は、予算も人手も限られている小さな事業者にこそ、オウンドメディアは強力な武器になります。

でも、もちろん世の中そんなに甘い話ばかりではありません。

「ブログを書くだけでザクザク集客!」なんて怪しい広告みたいなわけにはいかないのが現実です。

そこで今回は、個人事業主がオウンドメディアを持つことの 本当のメリットとデメリットを、包み隠さず、分かりやすく解説します。

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小難しい専門用語を使うと頭が痛くなりますよね。

簡単に言うと、「あなたが自社(自分)で所有し、自由に情報を発信できるWebサイトやブログ」のことです。

アメブロやnoteなどの「他人のプラットフォーム(土地や建物)をお借りする形」ではなく、自分でドメイン(ネット上の住所のようなもの)を取得して運営する、文字通り 「自分だけのお城」 です。

一口にオウンドメディアと言っても、実は色々な種類(ツール)があります。

個人事業主の皆さんがよく耳にする代表的なものをいくつか挙げてみますね。

  • 自社ブログ(WordPressなど)
    自分でサーバーとドメインを契約して運営する、完全な「自分だけのお城」です。
    ノウハウや業界の裏話をじっくり書く王道のスタイルで、一番検索エンジンに強く、将来的に大きなデジタル資産になります。
  • プラットフォーム型ブログ(noteやアメブロなど)
    他社からWeb上の土地や建物を借りて書くブログです。
    最初から読者が集まりやすいので初心者に優しいですが、大家さん(運営会社)の規約変更にビクビクするスリルがちょっとだけあります。
  • SNS(Instagram、X、Facebookなど)
    写真や短い文章で、あなたの事業やお店の雰囲気をパッと伝える「看板」のような存在です。
    拡散力は抜群ですが、投稿がどんどんタイムラインの下に流れていってしまうため、積み重なる資産にはなりにくいのが玉にキズです。
  • ダイレクト型メディア(LINE公式アカウントやメルマガ)
    一度繋がった見込み客やリピーターさんに、こちらから直接メッセージをお届けするメディアです。
    予約やキャンペーンの案内など、最後の一押しに強さを発揮します。

「よし、じゃあ早速作ろう!」…と取り組む前に、まずは良いところ(メリット)と、ちょっと覚悟が必要なところ(デメリット)を整理しておきます。

まずはテンションが上がるメリットからご紹介します!

メリット1:文句も言わず24時間働く「優秀な営業マン」が手に入る

個人事業主にとって最大の敵、それは「体が一つしかないこと」。

あなたが本業でお客さんの対応をしている間や、疲れてお布団の中で眠っている間、誰が代わりに営業してくれているでしょうか?

そうそれが、オウンドメディアです。

一度書いた記事は、インターネット上であなたの代わりに働き続けるデジタル資産 になります。

【例えばこんなシーン】

あなたが手作りの革財布や革小物を製作販売している個人事業主だとします。

夜中に「革財布 お手入れ 雨のシミ」と焦って検索した人が、あなたの書いた「お気に入りの革製品が雨で濡れたときの緊急対処法」という丁寧な解説記事にたどり着きました。

記事を読んで無事に対処できたその人は、こう思うはずです。

「この職人さん、革への愛情と知識がすごいな。今度ここで財布をオーダーしてみようかな…」と。

あなたが布団で寝ている間に、未来のお客さんとの出会いがオウンドメディアを通して生まれています。

これにかかる広告費は、サーバー代とドメイン代だけです。

メリット2:相見積もり(価格競争)という名の地獄から脱出できる

「他社さん、もっと安かったよ?安くしてくれたら契約するんだけどなぁ」 このセリフ、言われるたびにイラッとなりませんか?

オウンドメディアであなたの持っている専門知識やこだわりを丁寧に発信し続けると、読者はあなたを 「その道のプロ(専門家)」 として認知するようになります。

【例えばこんなシーン】

ご夫婦で営む小さなペンションのオーナーが、「愛犬と初めてお泊まり旅行に行くときの完全ガイド」という、ドッグランの選び方から車内での過ごし方まで網羅した温かく親切な記事を書き続けたとします。

読者は「このペンションのオーナーさん、ワンちゃんへの愛情と知識が半端ない!」と共感します。

予約をする段階では、すでにあなたの人柄やペンションの雰囲気を知っています。

こうなると、他の「安いだけのビジネスホテル」と比較されることはありません。

「他のどこでもない、このペンションに泊まりたいんです!」という、オーナー冥利に尽きる「指名予約(指名買い)」が発生します。

メリット3:SNSの「気まぐれなルール変更」に怯えなくて済む

「Instagramのフォロワーが1万人いるから大丈夫!」という方もいるかもしれません。

しかし、SNSはあくまで「他人の家」です。

ある日突然、運営会社の運営ルール(表示させるルールなど)が変わって投稿が届かなくなったり、最悪の場合、アカウントが凍結されて一瞬でこれまでの努力が水の泡になることも…(想像するだけでゾッとします)。

オウンドメディアは 「あなたの持ち家」 です。

他人のルール変更にビクビクすることなく、一生モノとして顧客との接点を育てていくことができます。

【例えばこんなシーン】

あなたがInstagramで「看板犬の日常」を毎日投稿し、フォロワーも数万人を超えて大人気だったとします。

予約のほとんどがインスタ経由でした。

しかしある朝、起きてスマホを見ると、画面に「アカウントが凍結されました」という冷たい通知が…。

理由も分からず、どれだけ問い合わせても返事はなく、これまでの努力もファンとの繋がりも一瞬で消え去ってしまいました。

もし、普段からSNSのフォロワーを自分の「自社ブログ(持ち家)」や、そこから繋がる「LINE公式アカウント」に誘導していたらどうでしょう?

インスタの家が壊されても、あなたのお城(ブログ)と顧客リストは無傷です。

「インスタが消えちゃいました!」と直接お知らせして、すぐに変わらず予約を受け付けることができます。

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さて、耳障りの良い話ばかりではフェアではありません。

ここからは、個人事業主だからこそ直面する生々しい現実をお話しします。

準備というか…、覚悟はよろしいでしょうか?

デメリット1:成果が出るまで「砂漠に水を撒くような時期」がある

オウンドメディアは、記事を書いて公開したからといって、次の日にアクセスが100倍になるような魔法ではありません

Google先生に評価され、検索結果の上位に表示されるようになるには、早くても半年から1年ほどの時間がかかります。

最初の3ヶ月なんて、アクセス数が「本日:3回(うち2回は自分)」 みたいなことが普通に起こります。

この 「誰もいない砂漠で、一人で読まれるかどうか分からない記事をもくもくと頑張っているような寂しさ」 に耐えなければなりません。

即効性を求めるなら、おとなしくWeb広告にお金を払ったほうが精神衛生上、非常に良いです。

デメリット2:本業の時間をゴリゴリ削られる(ここが最大のコスト)

大きな会社なら「ブログ担当のAくん、記事書いといて~」で済みますが、私たちは個人事業主です。

書くのは当然、あなた自身です。

1本のちゃんとした記事を書くには、ネタ探しから執筆、画像の準備まで、早くても3〜5時間、慣れない時は数日はかかります。

「あれ、今週ブログしか書いてなくて、本業の売上が…」なんて本末転倒なことになってはホントに笑えません。

時間管理のスキルが、想像以上に求められます。

デメリット3:いつか必ず訪れる「ネタ切れ」の恐怖

最初は書きたいことがたくさんあります。

しかし、10記事、20記事と書いていくうちに、ふとパソコンの前でフリーズする瞬間が訪れます。

…もう書くことないんだけど」と。

このネタ切れの壁は、ほぼ100%の人がぶつかります。

日頃からアンテナを張り、「あ、これお客さんがよく聞いてくる質問だな。記事にしよう!」とメモする習慣をつけないと、パソコンの画面を眺めたまま1日が終わることになりかねません。

ここまで読んで、「うーん、やっぱり自分には無理かも…」と思った方。

諦めるのはまだ早いです!

人手のない私たちが、大きな会社に勝つための「ニッチ戦略」があります。

それは、「とにかくテーマを狭く、深く絞り込むこと」です。

例えば、「プロが教える!お部屋の片付け術」という広いテーマで記事を書いても、大手のインテリアメーカーや大手メディアには絶対に勝てません。

資金力もドメインの強さ(信頼感や安心感など)も違いすぎます。

でも、テーマをこれくらい狭くしたらどうでしょう?

「子育てと仕事で限界を迎えたママのための、1日5分だけ!『散らかっても10分でリセットできる』超ズボラなリビング収納術」

どうですか?「あ、まさに私のことだ!」と刺さる人がピンポイントで集まりそうですよね。

大きな会社は、ニッチすぎて市場が小さいテーマには参入してきません。

費用対効果が極小で、利益が小さいためです。

この 「狭いけれど、特定の人にブッ刺さるテーマ」 こそが、私たち個人事業主の主戦場になります。

オウンドメディア(ブログなど)を運営することは、例えるなら「苗木を植えて、果実が実るのを気長に待つ」ような作業です。

確かに最初は時間もかかりますし、地道な作業に心が折れそうになることもあります。

しかし、根気強く育てたメディアは、将来あなたを価格競争から救い、営業活動を劇的にラクにしてくれる最高の営業マンに育ってくれます。

まずは難しく考えず、「最近、お客さんに聞かれて嬉しかったこと」を1つ、日記帳に書くような温かいトーンで自分なりに記事にしてみることから始めてみませんか?

あなたのビジネスの魅力が、インターネットを通じて、本当に必要としている人に届くことを応援しております。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

古賀 聡

広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。

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