【今さら基礎知識】「GPT」って結局なに?専門知識ゼロでもすっきり分かる、AIが自然に話せるヒミツ

最近、SNSや職場などで、ChatGPTGeminiClaudeという言葉をよく聞きます。

「実際に使ってみたけれど、なんでこんなに人間みたいに自然に会話ができるんだろう?」と不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。

「AIの技術って難しそう…」
「数学やプログラミングの知識がないと理解できないのでは?」
と身構えてしまう必要はまったくありません。

この記事では、AIをこれから日常や仕事で使いこなしていきたい方に向けて、GPTという言葉の本当の意味や、その裏側で動いている驚きの仕組みを、親しみやすい具体例を交えて、私なりにできるだけ分かりやすく解説します。

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GPT」という3文字のアルファベットは、AIの技術を表す3つの英語の頭文字を取ったものです。

それぞれの単語を一つずつ分解して日本語に訳してみると、このAIの正体が何なのかが理解できます。

【G】Generative(ジェネレーティブ)=「生み出す力」

これは「新しく文章やアイデアを作り出すことができる」という意味です。

これまでの従来のAIは、あらかじめ決められた質問に対して「登録されている決まった回答を返すだけ」のものが主流でした。

スマートフォンの音声アシスタントや、お店の問い合わせチャットボットなどをイメージすると分かりやすいかもしれません。

しかし、最近のGPTはかなり進化して、以前とは違います。

あなたが投げかけたオリジナルの言葉や質問に応じて、その場で「新しい文章やプログラム、時には小説や企画書まで」をゼロから生み出すことができます。

【P】Pre-trained(プリ・トレインド)=「勉強済み」

これは「あらかじめ大量の知識をインプットしている」という意味です。

GPTは、何も知らない状態で私たちの前に出てきたわけではありません。

人間がこれまでに書いてきたインターネット上の膨大なウェブサイト、書籍、ニュース、論文などを、事前(Pre)に気が遠くなるほどたくさん読み込んで、言葉のルールや一般常識、専門知識をガッツリ学習(train)しています。

いわば、図書館の本をすべて丸暗記した状態でデビューした、恐ろしく物知りな頭脳なのです。

【T】Transformer(トランスフォーマー)=「画期的な脳の仕組み」

SF映画に出てくる変形ロボット(トランスフォーマーのオートボット)のようですが、これは「言葉を処理するための最新のAIの構造(システム)」の名前です。

言葉と言葉のつながりを瞬時に、そして同時に処理できる画期的な「AIの頭脳」の仕組みです。

この構造があるからこそ、GPTは人間のように自然でスムーズな文章が書けるようになりました。

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では、GPTはどうやって私たちの言葉を理解し、返事を書いているのでしょうか。

その裏側では、まるで魔法のような処理が4つのステップで行われています。

ステップ①:言葉をパズルのピースに分けるトークン

AIは、「日本語の文字」をそのままでは読むことができません。

そのため、入力された文章を一度、言葉の最小限の破片(トークン:パズルのピースのようなもの)にバラバラに分解します。

バラバラに分解した後、AIはそれぞれの言葉をコンピューターが計算しやすいように「数字の並び」に翻訳します。

AIは文字ではなく、この「数字のグループ」を使って、言葉同士の意味の近さや関係性を計算しているのです。

【AIの仕組み:言葉をパズルにする理由】

AIにとって、日本語の「ひらがな1文字」や「漢字1文字」、あるいは英語の「1単語」がパズルの1ピースになります。

コンピューターは言葉のままでは計算できないので、「犬」と「猫」のように、意味や役割が似ている言葉には「似たような数字のパターン」を割り当てます。

これによってAIは言葉の「ニュアンスや意味の近さ」を理解できるようになります。

ステップ②:文全体を同時に見渡して「注目」する

GPTの最も優れた技術が、言葉と言葉のつながりに「注目(アテンション)」する仕組みです。

従来の古いAIは、文章を左から右へ1文字ずつ順番に読んでいたため、長い文章になると「最初の方に何が書かれていたか」を忘れてしまうという弱点がありました。

しかし、GPTは文章全体をパッと一度に見渡し、「どの言葉が、どの言葉と深く結びついているか」を瞬時に見抜きます。

ステップ③:次に続く言葉を当てる「超高速の確率予測ゲーム」

実は、GPTがやっていることは、究極の「次に続く言葉当てゲーム」で、確率なんです。

例えば、あなたが「サルも木から?」と質問したら、きっと「落ちる」と答えると思います。

これは「サルも木から落ちる」ということわざを、事前に勉強(Pre-trained)して知っているからです。

では、「日本の首都は」と入力したとします。

GPTは頭の中にある膨大な知識から、「日本の首都は」の後に続く確率が最も高い言葉を計算します。

  1. 「日本の首都は」に対して、確率が一番高い「東京」を選んで出力する。
  2. 次は「日本の首都は東京」という全体をヒントにして、その後に続く言葉を予測から「です」を出力する。

この「次に続く確率が高い言葉を1つ選ぶ」という超高速の処理を、1秒間に何十回も繰り返すことで、あたかも自分で考えてすらすらと文章を書いているかのような、なめらかな回答ができあがります。

【AIの仕組み:言葉を紡ぐメカニズム】

AIは、自分が直前に出力した言葉を次の言葉づくりの「新しいヒント(手がかり)」として再利用します。

この、言葉を数珠つなぎのように次々と予想してつなげていく仕組みによって、自然な長い文章が生み出されています。

ステップ④:人間の先生による「マナーと安全のトレーニング」

インターネット上のデータからただお勉強しただけのGPTは、物知りですが、時には乱暴な言葉を使ったり、間違った噂話を堂々と信じ込んでしまったりすることがあります。

そこで、開発企業(OpenAIやGoogleなど)は、AIに「お行儀よく安全に使えるようにする教育」を行っています。

実在する人間の先生が、AIの回答に対して「この答え方が一番親切で安全だよ」「こういう嘘や危険なことは答えてはダメですよ」と採点をしてあげます。

この丁寧なトレーニングを重ねることで、GPTは「人間にとって役に立つ、優しくて安全なアシスタント」へと成長していきます。

【AIの仕組み:優等生にするための調整】

AIの考え方や出力する内容を、人間のマナー、倫理観、安全性の基準に「寄り添わせる」調整です。

これを行うことで、誰もが嫌な思いをせず、安心してAIを使えるようになります。

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ここで、GPTの心臓部である言葉のつながりに注目する仕組みがどれほど賢いのか、日常の例で見てみましょう。

日本語には、ひらがなで書くと、前後の文脈によって全く違う意味になる言葉がたくさんあります。

例えば、次の2つの文を読み比べてみてください。

  1. 「右手にはしを持ってご飯を食べる」
  2. 「大きな川にかかるはしを渡る」

私たち人間は、同じ「はし」というひらがなでも、

だと、前後の言葉から自然に判断できます。

GPTの注目する仕組みも、これとまったく同じことを行っています。

  • 1つ目の文では、「はし(箸・橋)」という言葉を処理するときに、同じ文の中にある「右手」「ご飯」「食べる」という言葉に強く注目 します。
  • 2つ目の文では、同じ文の中にある「川」「渡る」という言葉に強く注目します。

このように、文章の中にある言葉同士の「つながり(関係の強さ)」を計算することで、ひらがなで書かれた言葉であっても、GPTはその正しい意味やニュアンスを完璧に見分けることができるのです。

【AIの仕組み:文脈を読むパワー】

文章の中にあるすべての言葉同士の「関連性の強さ」を、同時にすべてチェックして計算しています。これがあるおかげで、AIは「それ」や「これ」といった指示代名詞が、具体的に何を指しているかも迷わずに理解できます。

こうして仕組みを知ると、冷たい機械だと思っていたAIが、なんだか「一生懸命に言葉を考えてくれる、親切なアシスタント」だという事が理解できます。

AIを上手に使うのに、難しいプログラミングや数学の知識は一切必要ありません。

大切なのは、私たちが普段、人と話すときのように、「分かりやすく、具体的に」言葉(文章)をかけてあげることだけです。

日常の小さな疑問や調べ事を相談してみてはいかがでしょうか?

この記事が「分かりやすかった!」「もっとAIを使ってみたい!」と思ったら、ぜひ身近な方にもシェアして頂けたらと思います。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

古賀 聡

広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。

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