独立開業:【創業融資成功率を上げる!】あなたの「本気」が伝わる創業計画書とは?
創業時の資金調達において、日本政策金融公庫などの金融機関の融資は多くの独立開業をする方にとって重要な選択肢です。
しかし、融資を受けるためには説得力のある創業計画書の作成が必須となります。
この記事では、融資審査で特に重視されるポイントを3つに絞って詳しく解説します。

スポンサーリンク
<目次>
融資審査の鍵を握る3つの重要ポイント
金融機関の融資審査では、特に以下の3つのポイントが重視されます。
これらの3つのポイントをしっかりと押さえることで、融資成功の可能性を大きく高めることができます。それぞれの重要ポイントを詳しく見ていきましょう。
経営者の略歴:単なる経歴書ではなく、あなたの能力の証明の場

創業計画書における「経営者の略歴」は、単に過去の職歴を羅列するものではありません。
この部分には、就職する時の履歴書のような記載内容では無いということです。
これは融資担当者に「あなたがなぜこのビジネスを成功させられるのか」を証明する重要な機会です。
つまり、独立開業まで積み重ねてきた経験と知識を理解してもらう重要な部分になります。
効果的な略歴の書き方
ビジネスとの関連性を強調する
飲食店開業なら「飲食店で6年間勤務し、最終的に副店長として最高月商500万円の店舗運営に携わった」など、その時に経験したエピソードや習得したスキルなどを説明できるようにしておくと、更に良いです。
これから始める事業に直接関連する経験を具体的に記載します。
面接する側も経験豊富で、この文章からも「どのようなビジネススキルを身に付けてきたのか」ということが想像ができます。
間接的な関連スキルも重視する
直接的な経験がなくても、独立開業する事業に活かせるスキルはアピールして下さい。
例えば、営業経験があれば「顧客ニーズを把握する力」、事務経験があれば「事務処理の管理能力」など関連付けられます。
できれば具体的な数字を交える
もし、今までの経験で「売上20%増加に貢献」だったり「月間顧客満足度調査で部署1位」などがあれば、具体的な実績を数字で示すと説得力が増します。
全ての方がこのような実績を持っているとは限りませんが、何か実績なる経験を数値化してみると良いです。
このことは、独立開業後には、常に数字(数値)が付きまといますので。
追加資料の活用
計画書の欄に収まらない場合は、A4用紙で別紙として1枚程度の補足資料を用意しても良いです。
別紙の内容は、質問を受けることがないかもしれませんが、面談者(金融機関の担当者)は、必ず目を通しています。
ただし、あくまで簡潔にまとめることが大切です。
経歴が少ない場合の対策
独立開業する業界で、経験が少ない場合は、以下の点に注目してみて下さい。
これらを通じて「不足している経験を補うための努力」をアピールすることができます。
また、今までの経験を振り返ってみるという作業もオススメします。
自分自身にとっては「他愛もない、当然のコト」だとしても、他者にとっては「できそうで、できない・・・」というスキルや行動力があります。
下記のブログ記事は、開業後の内容ですが、開業前の「今までのことを振り返る」という意味では、試してみると良いオススメしている方法です。
スポンサーリンク
自己資金:あなたの覚悟を示す金額

「自己資金」は、あなたがビジネスにどれだけコミット(どれだけ本気に考えているかを金額で証明)しているかを示す重要な指標です。
金融機関の審査では、自己資金の額と出所が厳しくチェックされます。
最近では、マネーロンダリング(資金浄化)などの規制があり、以前よりも増して厳しくなっています。
自己資金に関する重要ポイント
証明可能な資金のみが認められる
預金通帳で証明できる資金のみが自己資金として認められます。
タンス預金や現金、友人・親族からの借入金は認められないので注意してください。
特に友人・親族などからの借入金は、実質的には自己資金ではなく、返済が伴う借入金です。
融資額の目安は自己資金の2〜4倍
事業の内容(建設業・サービス業・飲食業など)により異なりますが、一般的に言うと、融資額は自己資金の2〜4倍程度が目安となります。
例えば、自己資金が100万円なら200〜400万円の融資が期待できます。
逆に、事業の内容や経営計画の内容次第ではそれ以上にもなります。
実際にあったのですが、イタリア料理の飲食店で1,000万円の融資ができた事もありました。
それだけ、この創業計画書次第で可能であり、それだけ重要な書類であるという意味にも採れます。
蓄財の過程も重視される
突然口座に大金が入金されていると不審に思われるため、計画的に貯蓄してきた履歴が確認できることが望ましいです。
なぜなら、この「大金の入金」は、誰かから借りた金額だと考えられ、自己資金として考えずらいからです。
もし、このような金額が通帳に記載されている自己資金(自らが稼得した収入)の場合は、必ず説明できるようにして下さい。
配偶者の預金も検討する
自己資金が不足している場合、配偶者の預金も自己資金として認められる可能性があります。
これは、あくまでも補足的であり、最終手段的な意味です。
本来は、独立開業する自らの資金であるべきなので、できるだけ避けておいた方がよいですが、どうしても不足を指摘された場合は、準備しておいて下さい。
この場合、婚姻関係を証明する書類(住民票など)が必要となると考えておいて下さい。
自己資金を増やすための工夫
- 融資申請の数か月前から、計画的に貯蓄を増やす
- 不要な資産を売却して資金化する
- 親族からの贈与を検討する(贈与税に注意)
スポンサーリンク
事業の見通し:現実的で根拠のある計画が鍵

「事業の見通し」は、独立開業後、あなたのビジネスが将来的に成功し、融資を返済できる可能性を示すものです。
楽観的すぎる数字ではなく、現実的で根拠のある数字で作成された計画が求められます。
効果的な事業計画の立て方
売上高は過大評価を避ける
売上を過大に見積もると、金融機関の融資担当者の信頼を失います。
むしろ控えめな数字で始め、堅実な成長を示す方が説得力があります。
この売上高は事業の根幹に関わるので、厳しめに見積もってみて下さい。
逆算思考で売上目標を設定する
「必要経費 + 返済額 + 生活費」を賄うために必要な売上から逆算して、現実的な目標を設定して下さい。
この「必要経費 + 返済額 + 生活費」を理解することも重要です。
現時点での自己の必要資金を把握すると、必然的に年間の売上高が決まり、同時に毎月の目標売上高も決まります。
客単価 × 客数 × 営業日数で具体化する
例えば、飲食店の場合、「1日の来客30人×客単価2,000円×月25営業日=月商150万円」のように、具体的な根拠を示しましょう。
来客数の根拠などは、今までの経験が生きてきます(ここが「経営者の略歴」と連動します)。
現実的な数字であれば、金融機関の面談者も理解しやすいのではないでしょうか。
市場調査や競合分析を活用する
これは、補足的な意味合いでとらえて頂きたいのですが、「同エリアの類似店舗の売上調査」「SNSでのニーズ調査結果」など、客観的なデータを提示すると説得力が増します。
なぜなら、金融機関の面談者にとっては、客観的なデータと比較して自分のビジネスモデルに優位に立っているかどうかを判断する材料になります。
つまり、同業他社との「差別化」の説明になるからです。
スポンサーリンク
まとめ:創業融資成功への道筋
金融機関の創業融資を成功させるためには、「経営者の略歴」「自己資金」「事業の見通し」という3つの重要ポイントを押さえた創業計画書の作成が不可欠であるのはご理解いただけたでしょうか。
これらのポイントを丁寧に押さえた創業計画書を作成することで、融資の可能性を大きく高めることができます。
創業計画書は単なる融資のための書類ではなく、同時に、あなた自身のビジネスの羅針盤となる重要なものです。
時間をかけて丁寧に作成し、夢の実現に向けた確かな一歩としてください。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
★ ★ ★

投稿者プロフィール
古賀 聡
広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。