【自分自身の「棚卸」】

＜目次＞

• 事業が安定すると、本業以外のコトを考える
• 自分自身の「棚卸」・・・今までのことを振り返る
• より良くなるため、変化・進化

イメージ写真：在庫にある棚卸商品（人にある棚卸経験）

事業が安定すると、本業以外のコトを考える

独立開業をすると、
最初の1年目はとにかく一生懸命に仕事をします。
2年目も同様に進めますが、
1年目の一生懸命が「慣れ」に変化し、
事業の進め方のイイ習慣が身について
ペース配分や時間の余裕がでてきます。
緊張感は1年経っても2年経っても変わりませんが・・・。

事業を安定させようと考え、踏ん張り続けて、
数年後には、
事業全体（あるいは「会社全体」でイイです）の
営業（収入関係）、
管理（経費関係）、
その他（法令関係・税務関係）、
が通常業務として体や考えに染み付きます（イイ意味で）。

本業とは違う何かを
チャレジンしようと試みる時期でもあります。
仲の良い同業他社の方や、
異業種の仲の良い友人と交流を重ねると、
色々な情報が入ってきます。
「本業とは違う事業を立ち上げてみよう」
という考えが芽生えてきます。

この状態を、「麻疹（ハシカ）」と考える人
や「浮気」と考える人もいるのは確かです。
他方で、
自分自身の事業のみしか見えなかった時期から抜け出し、
他社や異業種にまで目を向ける余裕の表れであり、
柔軟性のある自社事業を考えている表れでもあります。

私自身は、この時期のこの考えは、
良いコトだと考えております。
余裕があれば次のステップに進めるからで、
今までの自分自身の「棚卸」をするチャンスでもあります。

自分自身の「棚卸」・・・今までのことを振り返る

自分自身の「棚卸」とは、
事業に関して行ってきた全てを振り返るコトです。
・事業立ち上げの目的（事業のコンセプト）
・当初出来なかったけど、今はできるコト（やれるコト）
・仕事を通じて出会えた方の参考になる考え方
・影響を受けて心掛けている言動、行動、考え
・嫌な思いをしたから、自身は絶対しないと決めたコト
などなど、
事業を立ち上げてから余裕ができるまでの間、
さまざまなコトをステップアップしてきたため、
挙げればまだあると思います。

それら「思いつくコト」を紙面に書き出します。
ここでは「見えるようにするコト」が重要です。
どんな小さなコトでもイイので、
ひたすらノートに書き留めるコトをお勧めします。
誰にも見せないので、
他人が聞いて恥ずかしくなるようなコトでも
書き留めてください。

次に、
書き留めた項目を関連のあるグループに
区分（グループのまとまり）していきます。
数年前と比べてどれだけステップアップした
（できるコトが増えた、考えが洗練された）
かが見えてきます。
事業の強みや弱み、
やってみようと考えてできたコトや
できなかったコト（やらなかったコト）、
やらないと決めたコトなどなど。

ここまで「自分自身の棚卸」をすると、
次に進むべき方向が見えてきます。
進む方向の将来像を考え、
具体的なイメージとして浮かんできます（考えます）。
グループの組み合わせ次第では、
別事業の展開するという方向もあります。
「本業とは違う事業を立ち上げてみよう」
という考えが芽生えるても、おかしくない理由です。

より良くなるため、変化・進化

他方では、
本業について
「まだまだ知らないコトやできていないコトがある」
のに気づきます。

この方向だと、
本業に隣接している事業を取り込んで
事業を拡大していくコトにつながります。

例えば、飲食店の場合では、
店舗内の食事の提供から
店舗外で食事を提供する弁当の販売
（店頭販売やデリバリー）。

塗装業の場合では、
足場を組まなければならない塗装現場が多い場合は、
足場を組む事業（外注の内製化）などです。

本業（儲けの柱）が、
隣接する他の事業（外注先に依頼）に依存しているコトを、
本業と組み合わせると事業に「厚み」が出てきます。
同時に、儲けの柱がもう一つ増えるコトになります。

特に、外注先に依存している場合は、
外注先の支払の金額には、相手先の利益が乗っており、
その分だけ自社の利益に変換できます。
また、
本業自体も、まだまだやれていないコトが見つかった場合は、
どのように「できる」に変換するか考えます。

「自分自身の棚卸」をすることで、
新規事業に参入するか、
本業の基盤整備・基盤拡大をするか、
いずれにしても今までやってきたステップアップと同様です。

現状に満足せず、
より良くなっていく変化であり進化であります。
地球上で一つしかない「自分自身の棚卸」表、
一度じっくり時間をつくって振り返ってみるコトをお勧めします。

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