【事業を管理するための時間】

＜目次＞

• 培ったスキルで独立開業を準備するけど・・・
• 「事業を管理する」作業の洗い出し
• 営業活動と事業管理のベストバランス
• 経験済は独立開業後が楽
• （まとめ）経験を生かす

培ったスキルで独立開業を準備するけど・・・

独立開業について相談を受けました。

現在の勤め先（法人）を勇退し、
定年退職後に独立開業するための下準備をしたい
という相談です。

勤め先では、取締役や執行役員といった役職まで就くほど、
さまざまなスキルを身に付けていらっしゃっていて、
そのスキルを軸にお仕事をするため、
収入先は確保されている状態です。

実際に開業してみないと分からないコトですが、
この収入先が複数確保できているコトは、
開業する上でとても重要となってきます。

「事業を管理する」作業の洗い出し

スキルを活かし収入が目算で確定しているので、
次のステップは、
経費の使い方や事業の管理の仕方などを考えていきます。

その内の「事業の管理」について、
相談者様と一緒に掘り下げて考えてみました（洗い出し）。

・請求書の作成や管理（入金確認も含む）
・支払関係の支払手続き（振込業務など）
・現金・預金の管理（残高の有無、資金繰りのチェックなど）
・全書類の保管（領収書の貼付け、各種書類のファイリング）

勤務している場合、
これらのお仕事は総務部門や経理部門にて行われており、
初めての経験で慣れるまでに時間がかかると予想できます。

仮に、慣れたとしても、必ず毎月必要になってくる処理であり、
必ず時間を割かなければならない業務です。
慣れて、工夫して、極小化するのですが、
やはり無くならない部分です。
誰かを雇って処理してもらわない限り、
必ずやらなければならない部分です。

営業活動と事業管理のベストバランス

事業を管理するために、
どれだけ時間をかけるかは、
とても重要です。

なぜなら、この時間の分だけ、
営業活動など収入を上げるための時間に
費やせないからです。

勤務時代は、
就業時間（時間外も含む）に営業活動をして、
会社として売上を得て、仕事は完了します。

事業の管理は別部門のため、
自身は時間を割く必要はありません。

独立開業後は、
今まで通り同様の時間を営業活動に費やするのであれば、
更にそこから管理する時間を作らなければなりません。

詰まる所は、睡眠時間を削るコトになりかねないのです。
無理して体調を崩すことにもなりかねません。

そのため、営業活動の時間と事業管理の時間の
ベストバランスを見つけなければなりません。
開業当初は、慣れない事業管理は、
営業活動の時間を奪うコトになります。

経験済は独立開業後が楽

独立開業される方は、
この事業を管理する時間を経験済の場合が多いような気がします。
（これは個人的な意見で、経験則から言えます。）

いつ売上金額を請求し、いつ入金するか（資金繰り）、
売上に連動してかかる支払の金額（原価あるいは変動費）、
電話代や移動するためのガソリン代（固定費）、
得意先を増やすための交際費の予算（臨時的な固定費）、
などなどです。

実質、事業をしているような環境で、
サラリーマンとして日々仕事をされています。

この経験をしていると、
独立開業後も一日の時間の過ごし方は変わらず、
営業活動と事業管理の時間のベストバランスを保てる場合が多いです。
両方の経験は、独立開業後にスムーズに事業を進めるコトにつながります。

経験を生かす

「事業を管理する」コトは、
独立開業後も必ずやらなければならないコトです。

苦手なコトであり
避けたいコトかもしれませんが、
出来るだけ早めに経験して、
ベストバランスを習得しておくと、
独立開業後の時間の過ごし方がスムーズになります。

開業前のほとんどの経験は、開業後に生きてきます。

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