パート・アルバイト必見!令和8年から始まる新しい年収「136万円の壁」

パートやアルバイトで働く皆さん、そしてご家族を扶養に入れている会社員の皆さんに、影響がある改正がされました。

働き方を考えるとき、ちょっと前まで必ずといっていいほど話題になるのが「103万円の壁」です。

これを超えると税金がかかったり、旦那さんや奥さんの扶養から外れてしまったりするため、年末になるとシフトを調整している方も多いのではないでしょうか。

実は、国税庁の令和8年(2026年)の税制ルール変更により、この「年収の壁」が大きく変わることになりました。

今回は、この新しいルールについて、できるだけ難しい言葉を使わずに分かりやすく解説します。

また、専門用語を使用する場合は、用語解説を設けていまので、最後までご覧いただければと思います。

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今回の変更を一言で言うと、「扶養(※)に入れるかどうかの基準(年収の枠)が広がった」ということです。

一昔前までは「給与収入103万円以下」だった扶養の基準が、ここ最近いくつかの改正により「136万円以下」へと引き上げられました。

つまり、今までよりも約33万円多く稼いでも、扶養から外れずに済むようになりました。

これは、パートやアルバイトで働く方にとっては非常に嬉しいコトではないでしょうか。

用語解説:扶養(ふよう)

家族(配偶者や親、子供など)を養っている状態のこと。
税金の世界では、養っている家族がいると「生活費が大変だよね」ということで、養っている人(ご主人など)の税金を安くしてくれる「扶養控除(ふようこうじょ)」という制度があります。

主な変更ポイントは3つ!

  1. 配偶者や子供の「扶養に入れる年収」がアップ
    一昔前の103万円だった上限が「136万円」になります。
    もっとシフトに入れて稼げるようになり、シフト調整をして抑える程度が少し変わってきます。
  2. 「配偶者特別控除(※)」の対象も拡大
    少し多めに稼いだときに使える制度の枠も広がりました。
    上限がこれまでの約201万円から「207万円」にアップしました。
  3. 学生さんの「勤労学生(※)」の年収上限もアップ
    働きながら学ぶ学生さんが税金を免除してもらえる枠も変更されました。
    150万円から「163万円」に引き上げられました。

用語解説:配偶者特別控除(はいぐうしゃとくべつこうじょ)

パートをしている配偶者(奥様など)の年収が、一般的な扶養の枠(今後は136万円)を少し超えてしまった場合でも、いきなり税金の割引がゼロになるわけではありません。
年収に応じて少しずつ段階的に税金を安くしてもらえる制度のことです。

用語解説:勤労学生(きんろうがくせい)

働きながら学校に通っている学生さんのこと。
一定の条件を満たすと「勤労学生控除」という制度が使え、普通のアルバイトの人よりも多めに稼いでも税金がかからないようになっています。

パートやアルバイトで稼いだ「年収(1月〜12月のお給料のみの合計)」がどう変わったのか、表にまとめてみました。

スクロールできます
扶養される方の
区分
変更前の年収枠
これまでの壁)
変更後の年収枠
(新しい壁)
判定のポイント
一般的な扶養家族
(配偶者・子供など)
103万円 以下136万円 以下扶養に入れる年収の上限が
33万円 アップ!
配偶者特別控除の対象103万円超 〜 201.5万円 以下136万円超 〜 207万円 以下満額受けられる枠や、対象となる上限が
207万円 まで拡大!
勤労学生
(働きながら学ぶ学生)
130万円 以下150万円 以下学生本人の税金が免除される年収の上限が
20万円 アップ!
年収枠 の変更前と変更後の比較表 と 判定ポイント

(※注:国税庁の資料上の「改正前」数値は直前の移行期の数字が使われていますが、この記事では皆さんに一番馴染みのある「これまでの一般的な基準(103万円など)」と比較しています)

参考までに、国税庁のホームページ(下記のURL)で確認する事ができます。

表示されている場所は、2ページ目の「(3)扶養親族当の所得要件の改正」という部分になります。

この部分の画像も貼り付けておきますので、ご確認ください。

国税庁のホームページ 参考部分

「じゃあ、今月のシフトからさっそく増やしてもいいの?」と思うかもしれませんが、少しだけ注意が必要です。

毎月のお給料から引かれる税金(源泉徴収税 ※4)の計算ルールは、今年の11月まではこれまで通り変更されません。

実際にこの新しいルールが当てはめられて、税金の計算がやり直されるのは、今年の12月に行われる「年末調整(※5)」のタイミングからとなります。

用語解説:源泉徴収税(げんせんちょうしゅうぜい)

会社が、毎月のお給料を皆さんに支払う前に、あらかじめ税金を天引きして、代わりに国へ納めてくれる仕組みのことです。

用語解説:年末調整(ねんまつちょうせい)

毎月のお給料から天引きされていた税金(源泉徴収)の1年間の合計額と、本来支払うべき正しい税金の額を、年末(12月)に計算し直して「ズレ」を直す作業のことです。
税金(所得税)を払いすぎていたらお金が戻ってきます。

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毎年のように変わる税金のルール。

難しい言葉ばかりで、読むのも少し疲れてしまいますよね。

でも、今回の「136万円への引き上げ」は、パートやアルバイトで頑張る皆さんにとって、「今まで以上に、自分のペースでしっかり稼げるようになる」という、とても前向きな変更です。

「年末のシフト調整で気まずい思いをしなくて済むかも」「子供の学費のためにもう少しシフトを増やそうかな」と前向きに考えることができます。

働き方の選択肢が広がるのは嬉しいことですね。

今年の年末調整からはこの新しいルールが適用されますので、ぜひご家庭で話し合って、ご自身やご家族にとって一番心地よい働き方を見つけてみてください。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

古賀 聡

広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。

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