スマートフォンの活用方法 ~紙からデジタルへ~
コロナ開けのすぐの時、
大阪のユニバーサルスタジオジャパン(以下「USJ」)に行く機会がありました。
前回、USJに行ったのはコロナ前でした。
今回はコロナ後に訪問して感じたことを記事にしてみました。
ちなみに、ジェットコースターは絶対乗りません。怖いので。
入場門で言われた一言に・・・衝撃
コロナ前のUSJでは、
各アトラクションの場所などの施設情報を、紙媒体で用意していました。リーフレットの冊子です。
アトラクションの地図が載っていて、アトラクションを簡潔に説明が書いてある紙媒体です。
久しぶりのUSJで、どこに何があるか全く覚えていませんでした。
入り口からアーケードを歩いていた時に紙媒体があったはずだと思い出し、
周りを見渡し似たような紙媒体を探したのですが、施設内にはどこにも見当たりません。
画像:USJに入ってすぐのアーケード、紙媒体に気づいた場所(兼、ワクワク感に包まれる場所)
「???」な思いで入場門まで戻り、スタッフに声をかけ、
「すみません、地図をくれませんか」と尋ねましたが、
その返答にびっくりしました。
「もう紙媒体は置いていないんですよぉ~」ということでした。
スタッフの方は申し訳なさそうにおっしゃっていました。
その代わりに、スマホのアプリやホームページ上で表示されているモノを使ってくださいとのことです。
紙媒体がデジタル媒体に変わっていました。
このことを教えてもらったので、改めて施設内の人たちを見てみると、
いろんな人がスマートフォン片手に歩いています。
ちょっと衝撃的でした。
紙媒体しか知らない私は、USJの楽しいサービスを受けることができませんよ
と言われた感じがしました。取り残された感じがしました。
すぐにカバンからスマホを取り出し、Googleで検索してUSJのホームページを閲覧しました。
それ以外に方法が見つからなかったからです。
変化の要因とコストパフォーマンス
「取り残された感」を感じながらも、同時に、
職業柄すぐコストパフォーマンスの要因を探してしまいます。
紙媒体の時は、
その紙媒体を置く棚(あるいは什器)が施設内のいたるところに設置されていました。
その設置のスペースの分だけ施設内の敷地が使われていないということにもなります。
この棚が全てなくなっていました。
さらに、元々あった棚のスペースに、販売ブースを設置すれば、
飲食品や物品の販売が可能になります。
今まで、経費の比重が大きかったスペースが
(地図やイベント案内という「価値」を提供するスペースですが)、
収入というスペースに生まれ換わります。
紙媒体なのでゴミとして出る場合もあります。
そのため施設内を清掃する人が必要になってきます。
清掃する人はいるのですが、紙媒体をなくすことでゴミを減らすことができます。
ということは清掃する人数を減らすこともでき、ゴミの処分代も減るということにつながります。
また、せっかく作った紙媒体も、新しいアトラクションが導入されると
入れ替える必要があるため、古い紙媒体は破棄される可能性があります。
破棄される紙媒体のロスも大きいはずです。
これらに代わってUSJ側が導入しなくてはならないものは、
アプリの開発とホームページの充実です。
画像:新しいアプリの開発
USJはスマートフォンを準備して、来場者に配るわけではありません。
すでに来場者が持っているスマートフォンを活用したわけです。
開発にかかる初期費用はあるものの、
継続的にかかる費用は、かなり削減されたのではないかなと感じました。
「当たり前」が少しずつ変化
USJが地図の換わりに開発したアプリでは、
アトラクションの説明や待ち時間などの情報がオンタイムで表示されるようになっている
ということです(こんなことになってるとは知らなかったので、
アプリをダウンロードしていませんし、実際の画面で確認したわけではありません・・・)。
実際、周りの人をよくよく見てみると、
スマートフォンを見ながら待ち時間の話をして、
次のアトラクションを決めている人たちがたくさんいます。
私のような紙媒体で探している人は、超少数派です。
つまり、スマートフォンによる情報提供が普通の状況になっていました。
これは、USJという囲まれた施設の中の「楽しい別世界」だけで起こっていることではなく、
施設を出たとしても、同様のことが世の中で起こっているんだなと実感しました。
画像:「変更」ではなく「進化」
アプリを導入することで、
ゴミを削減するだけでなく、売上を上げるスペースに変換しました。
さらに、今後、労働人口が少なくなっていく状況に対応するため、人員を削減し、
待ち時間など情報提供のタイムラグを極限まで削減するという「価値」を提供しています。
このような効果があることを考えると、IT導入補助金などをうまく利用して、
コストパフォーマンスを実現し、同じような効果を得ることができるかもしれません。
事業の内容について、是非改めて検討してみて下さい。
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投稿者プロフィール
古賀 聡
広島県広島市の税理士。現在は、個人事業主・中小事業者(法人)の税務・経営の相談を中心に活動中。ブログ投稿を2020年10月1日に立ち上げ、税務・会計だけでなく、ExcelマクロやRPAを使って業務の効率化やWebサイトの構築など、「小さな便利」記事を毎週月曜日に作成・投稿中。
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